生産環境改善に役立つ生産技術セミナー
空圧機器による効率化と環境対策
第一講座では、SMC株式会社様より空圧機器による効率化と環境対策について
話して頂きました。空気圧システムの省エネや温室効果ガスによる地球環境の変化などに
ついてもグラフを用いて説明していただいた後に、SMC様で過去に実際に実施してきた省エネの取組みを紹介してもらいました。
次に省エネ活動の「六つの着眼点」の具体例「ヤメル」、「トメル」、「サゲル」、「ナオス」、カエル」、「ヒロウ」として省エネを実施する前の見直し箇所の洗い出しのご説明をして頂きました。
その後、改善の5テーマとして「エア漏れ」、「エアブロー」、「ツール・圧力損失」、「駆動・ピークカット」、「管理」をSMC様関連製品を用いた対策事例などのご紹介をしてもらいました。
現場単位での具体的な方法から、工場全体としての取組みの提案などもあり、非常に有意義な講義となりました。
空気圧縮機の省エネ改善
第二講座では、コベルコ・コンプレッサ株式会社様を講師にお招きし、前半は「コンプレッサから考える省エネ対策」について講義して頂きました。
まず、省エネ法についてご教示頂き、それに基づく圧縮機の運転経費比率の計算方法から、年間の消費電力がどれほどかかるものなのかご説明頂きました。対策としましては、フィルターやモーター等の交換部品を通常交換期間よりも早く行うことにより、部品交換コストはかかるものの、それによる圧縮機効率を常に保つことによる消費電力の方が明らかにコストダウンにつながるといった内容でした。
後半では「機種別での省エネ対策」についてご紹介頂き、今後の省エネ対策についての機種選定に必要な仕様を効率的に学ぶことができました。
環境改善と有機溶剤のリスクアセスメント
第三講座では、昭和電機㈱様を講師にお招きして、工場の環境改善と有機溶剤のリスクアセスメントついてご教授いただきました。
まず、実際に過去に起こった溶剤による工場内の事故を元に、現代に至るまでのリスクアセスメントについて説明頂きました。
その後、危険性・有害性の特定、リスクの見積、リスク低減措置など実際に工場内でリスクアセスメントを進める手順について説明を頂きました。また、選択肢から選ぶだけで簡単にリスクの見積ができるCREATE-SIMPLEという化学物質リスクアセスメントツールの活用についても説明頂きました。
有機溶剤を使用する御客様にとって、今後に活かすことのできる有意義な講義となりました。
ご参加者様アンケート
●第一講座ご参加者様
CADで作成したNCデータを基にしたシミュレーションが為になりました。
●第二講座ご参加者様
この講座を機にロボット導入のメリットを社内でも共有したい。
●第三講座ご参加者様
加工技術の現状発展状況が聞けて良かった